HSPの人生に安らぎを

子供の頃から、どうにかちゃんとした人になりたくて空気を読みつつ生きてきたら鬱病になりました。夫も鬱病で退職し私一人の時間が激減。私のSOSは夫には届かず息が詰まる生活を強いられている54歳の秋、何かに導かれるようにHSPを知りました。長い間自分の頭がおかしいと思っていたので少し救われたような気がしましたが、それを知ったところで状況は何も変わりません。どういうことが辛くて苦しいのかを記録することで吐き出し、どうしたら楽になるのかを考えていきたいと思います。

私だけ泣くツボが違う?

私から見て、父は自分のやりたいことを素直にやる人。
母は………家族に振り回されて自分のやりたいことを素直にやれない人。
振り回される、というのは良い意味でも悪い意味でも。
なので私の思考は母に似ていると思います。
「自分のやりたいことを素直にやる」なんて憧れる~♪とか、当たり前じゃん!と思う人もいるかもしれませんが家族は迷惑したんですよ。

最近このブログを始めて、改めて両親のことを考えるようになりました。
たくさんの人が地球上にいるのにどうしてあの2人が結婚したんだろうなぁ?みたいな答えの出ないことから、毎晩のように呑み歩いていた父だったけど仕事は休まず行ってたなぁ、いつも「金がない金がない」って母は言ってたけど家族5人でよく出かけたなぁ………とか。
それで一昨日、映画を観に行ったことを思い出して母と妹と弟に聞いてみました。

私が憶えているのは「燃えよドラゴン」「エクソシスト」「タワーリング・インフェルノ」「ポセイドン・アドベンチャー
10歳前後の子供が観る映画ではないでしょ。
エクソシスト」は、ただただ怖かった!
未だにホラー映画は苦手です。
それからパニック映画、イヤですよ観たくない。
学校やデパートが火事になったらどうしよう?なんて妄想で不安になるだけですから。
胸が苦しくて泣きそうになります。
なんでしょうかね? 父のチョイスは!
当時はレイティングシステムって無かったのかなぁ?

それから男の子が主役で父親と貧乏暮らしをしていて終始暗いイメージの映画。
確か遊園地のシーンがあったような………。
母に聞いてみると「あぁ、お父さんがアル中の映画ね」と、そこまでの記憶しかないようです。
「その暗い映画ではないけど、K(弟)がえらく感動して泣いた映画があった」と、また別の映画の話しが出てきました。
「あんたトイレばっかり行っとったね」とも言っていました、ということは退屈だったんでしょうね。

この手の話しをよく憶えている妹に聞くと「私も泣いたよ、感動の2本立て『虹をわたる風船』と『ロリーポップ』だね」と、すぐに返信がありました。
弟からも返信があり「どっちも号泣したの憶えてるよ」と。
当時この暗い映画を2本連続で上映していたらしいです。
妹と弟は悲しくて号泣。
私は「男の子が主役、父親と貧乏暮らし、終始暗い、遊園地シーン」以外は何も憶えてないw(それに、妹が言うには遊園地じゃなくてサーカスだし)
興味なくてトイレばっかり行ってたらしいからね。

それから最悪だったのは東京タワーの蝋人形館。
人間そっくりの人形がいるだけでゾッとするのに、拷問されている蝋人形がいたんですよ!
もう~どう思いますか?!
せっかくの楽しいお出かけで拷問人形を見せられるなんて!
いろんな器具で拷問されている様子を何種類も。
それも蝋人形は動くし悲鳴をあげるしで私にとっては地獄でした。
もちろん大号泣しましたよ。
ところが両親や叔母たちは「あらまぁ花実が泣いてるわ」くらいの反応。
妹、弟、従妹も無反応。
怖い!それに加えて「私いちばん歳上なのに怖がって泣いちゃって恥ずかしい」という思いもあり、間違いなくトラウマになりました。

父はテレビ番組などで感動すると涙を流していました。
母はそんな父を見て「(°⊿°`)ケッ!」とバカにしていました。
私はその頃から「人前で泣くのはいけないことだ」と勝手に思い、今でも心を動かされそうな物はできるだけ避けています。
子供が主役の「誰も知らない」とか「はじめてのおつかい」みたいな物や、動物の健気な姿「ハチ公物語」とか「南極物語」みたいな物はぜったい見ません。
アニメでも同じです。
ストーリーを知らずに「まどかマギカ」を見た時は「こんな可愛い子が辛い目にあってる………」と胸が苦しくなりました。
それから戦争の物。
プライベート・ライアン」とか「火垂るの墓」「永遠の0」などなどたくさんありますが見ません。
そうそう、映画やテレビ番組だけじゃなくて妹が怒られているのを見ると悲しくて涙が出るので、別の部屋に行ったり外に出たりしました。

やっぱりコメディがいいです。
それとハッピーエンドになる物。
辛いストーリーでも最後がハッピーエンドだとわかっていれば大丈夫。
「正義は勝つ」物もいいですね。
テレビの時代劇は善悪わかりやすくて安心♪と思っていましたが「鬼平犯科帳」は悪人にも家族がいて仕方なく悪事に手を染めてしまう背景が描かれたりする回があるので安心できませんでしたw

でもHSPとわかった今、人前で泣いたっていいんだ!と思えるようになってきました。
これからも積極的には見ませんが、不意打ちに遭っても我慢せずに泣こうと思います。