HSPの人生に安らぎを

子供の頃から、どうにかちゃんとした人になりたくて空気を読みつつ生きてきたら鬱病になりました。夫も鬱病で退職し私一人の時間が激減。私のSOSは夫には届かず息が詰まる生活を強いられている54歳の秋、何かに導かれるようにHSPを知りました。長い間自分の頭がおかしいと思っていたので少し救われたような気がしましたが、それを知ったところで状況は何も変わりません。どういうことが辛くて苦しいのかを記録することで吐き出し、どうしたら楽になるのかを考えていきたいと思います。

先天的意地悪と謝ったら死ぬ病という不知の病

前にも書きましたが、両親に怒られるたびに「またやってしまった………どうして私は怒られることばかりやってしまうんだろう?情けない」と思って泣いていました。
「思って」ですよ、言いません。
謝ったら死ぬ病」に冒されていますから「ごめんなさい」が言えないのです。
でもそれは小学校の中学年以降のことです。
親の言いつけを守れない(勉強をしないとか積極的にハキハキ話せないことも含む)という劣等感が常にありましたから、学年が進むにつれて何とか頑張ろうとしていたのです。

母に言わせると「怒られて泣いとるかと思ったら、すぐケロッとしてテレビ見て笑いよった」ということだったようですが、それはもっと小さい頃のことです。
その頃は反省して泣いていたのではなく「怒られているという状態」が嫌で泣いていたんでしょうね、叩かれるし。

母が私のことを「物怖じしないお喋りで言うことを聞かない野生児だった」と言うのは、幼稚園に行く前の3~4歳の頃の話しです。
いろいろなエピソードを聞かされましたが、中でも我ながら驚いた話しを書きます。
公園の入り口にあるようなポールで遊んでいた私の所に知らない男の子が近づいたのだそうです。
その時ちょうど私は手を滑らせて落ちて転びました。
すると私は、その男の子を指さして「この人が突き飛ばしたーっ!」と大泣きしたんですって。
いやいや自分が勝手に転んで他人のせいにするなんて!
何を思って男の子のせいにしたのか全くわかりませんが、この世に生まれて3年くらいしか経ってないくせに、そんなことが言えるなんて!
と、まぁ驚きましたが「私って根っから意地悪なんだわ」と自覚したことが過去に何度かありました。

ひとつは、うっかり他人の容姿のことを言って相手を傷つけたことです。
1回目は中学生の頃だったかな。
言った途端その子の目の色が変わったので「あ、やばい」と思いました。
でももうその頃すでに「謝ったら死ぬ病」に冒されていましたので、謝れませんでした。
2回目、3回目は大人になってから。
そのふたつは相手がハキハキ話す系の人たちだったので、速攻で「悪かったね!」と反撃されました。
「しまった!」と思いましたが、やっぱり謝れませんでした。

それから中学生の時、公衆電話を独り占めして後ろで順番待ちをしている女性を怒らせたこともあります。
その女性はとても急いでいる様子でした、わかってました。
友達とどうでもいい話しを長々と続けていると、女性は怒って走り去って行きました。
どうして電話を譲らなかったのか理由はわかりません。
当時の自分に聞きたいくらいです。

私、どうして謝れないのでしょうか?
これぞ未だに苦しんでいる「根拠のないプライド」でしょうか?
自分が傷つけられたら盛大に凹むくせに自分は謝らない。
普段ちょっと手と手がぶつかっちゃって「あ、ゴメン」とか「間違えましたゴメンナサイ」なら言えるのですが、相手を怒らせたり迷惑をかけたりと事が重大になればなるほど謝れないのです。

ん? あれ?
そういえば私の両親の「ごめんなさい」聞いたことないなぁ。
まさか両親も「謝ったら死ぬ病」に冒されていたのかしら?
そうだそうだ!「おはよう」「おやすみなさい」「ありがとう」「ごめんなさい」って言い合う家庭ではなかったです。

うわ~!
やっぱり文章にまとめるってすごいわ!
ちょっと心がざわついて苦しくなってきました。
この話題はこれでやめます。